Arduino MKR WAN 1310を購入!
IoT用に購入したデバイスが届いたので、今回はデバイスをTTNへ接続する内容になります。
お値段はアメリカからの送料込みで$59.64でした。
デバイスについて
ArduinoのLoRaWAN用「Arduino MKR WAN 1310」と、Groveコネクターを使えるようにするシールド「ARDUINO MKR CONNECTOR CARRIER」を本家のECサイトで購入しました。
左が「MKR CONNECTOR CARRIER」、右が「MKR WAN 1310」 |
「MKR CONNECTOR CARRIER」と「MKR WAN 1310」を合体 |
お値段はアメリカからの送料込みで$59.64でした。
Amazonなど他のECサイトでも売っていますが、本家で買うとアンテナが付属するので、本家で購入しました。
ただし、アメリカから届くのに2週間かかりました。
スケッチ
Gatewayへ接続するのに必要なスケッチは本家のサンプルスケッチを使用し、ビルドエラーの解決方法などは以下のブログを参考にしました。
先人の知恵に感謝!!
※ サンプルスケッチのアクティベーション方式はOTAAなのでABPは使えません
TTNにデバイスを登録
まずはアプリケーションを追加します。
ハンドラーは「ttn-handler-asia-se」を選択します。
アプリケーションにデバイスを登録します。
注意するのはデバイスEUIくらいです。
MKR WAN 1310のデバイスEUIはシリアルモニターから確認できます。
デバイスからTTNへの接続が成功すれば、ステータスに接続から経過した時間が表示されます。
技術基準適合証明との闘い
日本で電波を発生させる機器を使うためには、電波法令に準拠していることを証明するために「技術基準適合証明」を取得する必要があります。
通称「技適」と呼ばれるものですね。
LoRaWANの場合、Gatewayとデバイスの両方が技適を取得している必要があります。
前回のブログで書いた通り、Gatewayは技適を取得した「LPS8-JP」を購入したので問題ありません。
問題はデバイスの「Arduino MKR WAN 1310」です!!
本家のサイトを見ても日本の技適に適用しているかは書いていません。
この製品の通信モジュールは村田製作所の「CMWX1ZZABZ」なのですが、実は技適を取得済みです。
総務省の電波利用ホームページから誰でも検索できます |
見づらいですが、製品にも技適マークがちゃんとあります |
ではそのまま使えるかというと、そうは問屋が卸しません!!
技適はアンテナも含めて取得するものなのです!!
つまり、村田製作所が技適を取得する際に使用したアンテナ以外のものを使用すれば、結局のところ法律違反になるのです😱
村田製作所のサイトを見てもアンテナの記載がないため、直接聞いてみました(笑)
翌日には以下の回答を頂きました!
お問合せ頂きました件につきまして、下記に弊社技術部門の回答を致します。
弊社で電波法取得しているアンテナはST MicroのDiscovery KITのアンテナになります。
それ以外であれば、以下のアンテナゲイン要件を満たしていれば、国内電波法を改めて取得する必要はございません。
1)モノポールアンテナ +1.04dBi以下
2)ダイポールアンテナ +2.14dBi以下
3)逆Fアンテナ +0.48dBi以下
4)モノポールアンテナλ/2 +2.19dBi以下
5)ダイポールアンテナλ/2 +2.19dBi以下
6)モノポールアンテナλ/4 +2.19dBi以下
ST MicroのDiscovery KIT
https://www.murata.com/ja-jp/products/connectivitymodule/lpwa/lora
上記WEBに掲載の STMicro Discovery Kit の評価ボードをその代理店から
購入頂き(価格はSTMicroの代理店に直接お問合せください。)、
弊社ホームページのマイムラタと商品サイトに登録(認証に多少時間がかかります)してサイトに入り、ご購入時に付与されるPWを入力すると、アンテナ仕様等のデータシート、SDK(Soft)やマニュアルなどが入手できます。
上記の評価ボードのご購入して評価頂くことが、ご採用の条件になります。
村田製作所さん、親切な回答をありがとうございます🙇
でも、私はソフトウェアのエンジニアなので、なんのことかさっぱり分かりません(笑)
最後の問題は「MKR WAN 1310に付属するアンテナが村田製作所さんの回答に書いてある条件を満たすか」です。
残念なことに、本家のサイトには付属するアンテナについて一切詳細がありません。
インターネットで必死に調べたところ、とある海外のECサイトで以下の記述を見つけました。
Arduinoの本家サイトに詳細が書いていないため、このECサイトに書いてある説明が正しいかは分かりません。
しかし、書いてあることが本当なら、村田製作所さんの回答を満たすようです。
ということで、長くなりましたが「MKR WAN 1310」は付属のアンテナなら使用しても問題ないと判断しました。
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